今回は2024年4月にネッスーに入社した堀本さんにお話を伺いました。 

大手商社で貿易や新規事業、海外支社にも携わってきた堀本さんがネッスーに入社した理由とは?ぜひ最後までご覧ください。 

オーストラリア支社で取締役を経験 

簡単な自己紹介とこれまでのご経歴について教えていただけますか  

大学時代は開発経済学を専攻していました。開発経済学は、社会課題や経済的な問題を分析する経済学の一分野です。大学によっては発展途上国の雇用や教育、食糧安全保障、環境問題などを研究することもあります。私は授業やゼミの活動を通じ、社会課題にアプローチするためにはビジネスを学ぶ必要があると痛感しました。 

そこで、卒業後は商流が学べる紙業界最大手の専門商社に入社しました。最初は国内営業で、製紙メーカーから紙を仕入れ、印刷会社などに販売する仕事に従事しました。実はネッスー代表の木戸と出会ったのはこの頃です。 

東日本大震災を機に海外との取引を担当するようになってからは、輸出や貿易、紙以外の新規事業などにも携わる機会がありました。ビジネスを行う上で国内外の様々な経験が積めたのはありがたかったです。その後もインドネシアやベトナム、モンゴル、韓国、中国などへの海外出張を経験しました。商社としてのビジネスを学ぶ一方で、視察等で発展途上国の厳しい労働環境や社会課題を目の当たりにしたのもこの頃で、現在の大きな財産になっています。 

直近の5年間はオーストラリア支社に赴任し、同グループの現地の事業会社で取締役として業務に当たっていました。約500名のオーストラリア人の従業員と日本人数名の組織で、日本とは違うビジネスや文化の中でチャレンジを続けました。2020年頃からはコロナ禍を経験しながらも、在籍した5年間の間に利益を出し、本社にも貢献ができるところまでをやり切りました。そのおかげで新しいポジションのオファーもいただけました。

ちょうどこの頃、木戸から新たに会社・ネッスーを立ち上げると聞きました。今思えば私が大学時代に開発経済学を学んでいたことや過去のバックグラウンドから、ビジネスを通じて社会課題を解決することに関心があったのを覚えていたのだと思います。これからはじめる事業について詳しく説明してくれたのが印象的でした。

現職では海外事業に携わったり、ビジネスを学ぶ機会を与えてもらったりしていたので、とてもありがたい環境で働けていました。しかしネッスーの事業を知ってからは、私の原点に立ち返る機会だとも感じました。父や兄が自身で事業を展開している影響も少なからずあったと思います。そこでより大きな挑戦と成長を求めて、今回初めての転職を決意しました。 

幅広い業務に携われる魅力 

なぜネクストキャリアでネッスーを選んだか教えてください

ネッスーを選んだ理由は主に3つあります。 

まずは働き方です。前職では資本力やリソースを活かした大企業ならではの規模の仕事に携われたので、やりがいがありました。一方で大手企業では、仕事のやり方が決まっていて、その型に従えば失敗はほとんど起きず、逆に言えば個人としての達成感や自信を得にくい面がありました。そこで、大企業ならではの適材適所や分業よりも、事業に関わる上流から現場まで、様々なことをやりたいと考えるようになりました。 

次に人の面です。長く同じ会社に在籍すると人脈が広がりにくい傾向にあります。また、もし社外の方と仕事で接点が持てたとしても、同じ業界の人としか出会いにくいです。対してネッスーは事業内容が幅広いので、会う人の幅も広がります。私は様々なタイプの人と出会うのが面白いと思うタイプなので、この点も魅力的でした。 

最後は成長機会があることです。社長の間近で仕事ができ、資金調達や会社の見せ方、経営戦略など、代表がどこまで未来を見据えて動いているのかを業務を通して学ぶことができます。ネッスーはこれからさらに組織や事業を大きくするタイミングですから、組織設計に関われる環境も魅力で転職を決めました。 

事業を1から作り上げる面白さ 

堀本さんの現在のミッションや業務についてお聞かせください

現在は2つの事業に携わっています。1つ目はビジョン実現のための「フードバンク事業」、もう1つは会社をキャッシュ面で支える「資材事業」です。 

フードバンク事業での具体的な業務は、法人や行政向けのクライアントワークが中心となります。様々なステークホルダーとの折衝が重要な事業ですので、農家・生産者さま、JA(農業協同組合)、JA全農、物流会社、食品会社、行政では市や県、さらには部署をまたいでなど、関係者各位に納得していただける座組みを組んだり、交渉を行ったりしています。 

ネッスーはベンチャー企業ですので、これらの交渉ごと含めた業務にはスピード感も重視されている印象です。私自身は大手企業の4倍のスピードが求められていると感じています。このスピード感を保ちながら事業を大きくしていくためには、個人の成長が欠かせません。 

この環境でのやりがいは、まさにその個人的な成長にあります。例えばオーストラリア支社に勤めていた際は、赤字だった事業を黒字に転換し、累積損失を解消して配当までできるようになりました。しかし個人的には、それは脈々と続いてきた取り組みが実を結んだだけだと理解していて、達成感はあまりありませんでした。 

一方、ネッスーでのフードバンク事業は、各担当者様へ新規のアプローチから始まり、地域や行政の区画に合った事業モデルを1から作り上げていきます。とてもやりがいを感じていますし、2〜3年後には自身の成長を感じたり自信を得られたりすると確信しています。 

最終的にはビジネスを通して社会課題を解決することが目標です。確かに大変な仕事ですが、経営者視点も得られる環境ですし、その分やりがいも大きいと感じています。 

飛び込むことでわかるベンチャー企業で働く醍醐味 

今のフェーズのネッスーに入社するメリット/面白さについてお聞かせください 

 正直なところ、ネッスーに入社するメリットや面白さの多くは、実際に経験してみないとわからないものだと思います。ですので、入社前に社風や環境が理解していただけるように、といった期待値でのお話しさせていただきますね。 

まずは個人の成長機会が多いことです。業務の範囲が広く、考え方も含めて多くのことを学べます。様々な業種で働く方に出会える機会も多いのはもちろん、代表と間近で事業を推進できたり、組織設計や会社のあり方を考えたりする機会があるのも大きな魅力です。 

もちろん、逆に言えばベンチャー企業ならではのドキドキ感やスリル、プレッシャーがあります。ただ、私自身はこのような環境でしか得られない経験が、自分の考え方や能力を一段階上げてくれるはずだと考えています。人は環境でしか変化できませんし、過去の経験からも挑戦的な環境に身を置くことの重要性を実感しています。 

ほかには、新しいことを学び続けられる環境にも面白さを感じています。例えばシステムやウェブサイトの仕組みなど、これまで関わりのなかった分野の知識も必要になり、業務に携わりながら勉強しているところです。さらに言えば、日々の業務がビジョンやミッションにどう結びついているか、常に意識しながら仕事をするのも新鮮でした。 

これらの経験は、人生の中でもめったに味わえないものだと思います。ただやはり本当の面白さや価値は、実際に飛び込んでみないとわからない部分が大きいです。これこそがベンチャー企業で働くことの醍醐味かもしれません。 

最後にインタビュー記事の読者へメッセージをお願いします 

正直に言って、ベンチャー企業で働くと大変なことはたくさんあります。しかし、やり切った時の成長や自信、達成感は想像以上のものがあります。どこを起点にするかは人それぞれですが、その経験は非常に価値があると思います。 

ただし、決断は慎重にすべきです。建前では「人生一回きり」と言えますが、実際には自分が輝ける場所を探すのがいいのではないでしょうか。心や体を崩したら元も子もありませんから、自分に合った場所を探すことが大切です。ですから、当然その答えがネッスーのようなベンチャー企業なのか、それとも別の道なのか、それは人それぞれだと思います。それでももしネッスーで働くことに興味を持った方がいれば、気軽にご連絡ください。

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